どんなに良い商品も、それだけで自動的に売れるわけではない。
顧客は数多くの選択肢の中から選ぶ。だから必ず競合というものを考えなくてはならない。

地域も同じである。例えば自然が豊富な村だとしても、他にも自然に恵まれた地域はたくさんあるのだから、そのままそれを訴えても必ずしも心に響かない。
地域の魅力はあくまでも相対的なものなのだ。

そこでマーケティングで言う「ポジショニング」という考え方が重要になる。
ポジショニングは、他にはない自らの強みや潜在力に気づき、それを育てながら、オリジナリティが出るようにアレンジしていくことである。
その際に重要なポイントが2つある。1つは現状に満足せず、目指すべき姿(ポジション)を設定し近づけようと努力すること。
もう1つは顧客目線でその目標設定をすることだ。現状に妥協したり、自己満足で判断するのはご法度だ。

ポジショニングすることでビジョンが明確になる。
すると、そこを目指して地域の人達が協力しやすくなる。力を合わせて街をつくるのだ。
大事なのは、「優劣」ではなく「違い」。
他の地域を敵視するのではなく、相手の良さを認めながら、自らの違いを磨き高めることで両者は並び立つことができる。

身近な小さなものの組み合わせがテーマを生み、それが個性となる。
小さな魅力のつながりかたを見つけよう。その裏側に地域の歴史、生き方、環境が存在しているのだから。
そういう努力のうちにやがて「選んでもらえる街」になるだろう。