岡山・美作地域、中小を支援 津山信金が一般社団法人と提携 

2018/8/24付 日本経済新聞

 

津山信用金庫(岡山県津山市)は営業エリアである岡山県北東部の美作地域の振興に向けて、地域活性化支援を手掛ける一般社団法人MIKATAプロフェッショナルズ(横浜市)と業務提携を結んだ。両者のネットワークを生かし、中小企業の成長に向けてマーケティングや異業種連携などを支援。街づくりなど地域戦略に関するシンクタンク機能も担う方針だ。

 MIKATAに属する元大手小売りの商品開発担当者、工業デザイナーなどが企業の商品企画や販路開拓、他地域の企業とのマッチングをサポート。事業継続への後継者探しも手助けする。津山信金は経営管理や資金面などで支援するほか、中心市街地再生や空き家活用に関する計画の立案も連携して手掛けていく。

 MIKATAの小坂幸彦代表理事は元官僚で、外資系企業などを経て2017年末まで津山市の外郭団体、つやま産業支援センターの初代統括マネージャーを務めた。小坂氏は「津山をローカルイノベーションのモデルにしたい」と述べ、津山信金の松岡裕司理事長も「地域循環経済の確立をめざす」と意気込んだ。