地方から人が出て行く理由。多くの人はそれを仕事やアトラクションだと思っている。
しかしもっと根本的な問題がある。それが教育だ。

誰もが親になったとき思う、自分の子供には最高の教育を受けさせたいと。
もし地域の教育水準に不安を持てば親は当然子供を外に出したいと考えるだろう。
子供が都会にあこがれて出て行くのではなく、親が子供を外に出したがる。それが親心だ。

そういう切ない親の気持ち(すなわち市民の心情)を汲んで施策を展開していくことが元気な地域づくりの重要なポイントだ。
余談だが、先進的な地方創生を展開している地域ほど、表面的なものにとらわれず、人の心と哲学が感じられる。だからきめも細かい。

話を戻すと、今やITとネットの発達で、実は教育に関しては地域には何のハンデもなくなっている。
Eラーニングを用いれば日本はもちろん世界中の最高の教育を受ける環境を構築できる。

各大学も学生の確保に一生懸命だから、地域にネットを活用したサテライトを構築したいと伝えれば協力してくれるはずだ。
更に英語の教育を組み合わせれば山間地や離島でも世界に通用する国際人を生み出すことが可能になっているのだ。
教育は学校だけの問題ではなく、地域のテーマだ。地域には先生のOBも、事業経験豊富な人もたくさんいる。

地域社会が本気になればすごいことができる。